だんちょの作業日報 ~安全確認ヨシ!~

いろいろな作業記録が主体です。

MIX等のご依頼について(3)

えっと、自分のブロマガを更新するの久しぶりのおじさんです。

今回は、歌ってみた、ボーカル音源録音時の注意点について、ちょっとまとめてみようかと。

(1)録音に必要なもの
・機 材:パソコン、マイク(ダイナミック or コンデンサ)、オーディオインターフェース
・ソフト:録音ソフト(SoundEngine、Audacity、その他)
この辺は以前にブロマガにまとめてるので、そちらも見てもらえると幸いです。
   機 材 → 機材の紹介
   ソフト → ツールの紹介

  

(2)録音時の注意点というか、ポイント
 ノイズや音割れ、リップノイズや歯擦音(しさつおん:さ行などの息が抜けるような音)など、なるべく良い音質で録音するのがベストですが、具体的にはどうすればいいのか?
 ノイズは後処理で除去できる場合もありますが、音割れだけは、MIXでも修正することができません(目立たないようにごまかすくらいしかできません)。これらの事に注意しながら録音するにはどうすればいいでしょうか?おいらなりに考えてみましたので、参考にしていただければ幸いです。

①録音ソフトは、リアルタイムで録音ボリューム、波形がみえるものを使う。
 音割れ=波形の振り切れです。リアルタイムで録音波形が見えると、どこで割れたか、とても分かりやすく、その場で音量調整が可能です。

②インターフェースのマイク(録音)ボリュームは、なるべく大きくする。
 録音音量が小さいと、音質が劣化しやすくなります。でも大きすぎると音割れしちゃうから、歌いながら波形を見て注意しましょう。

③パソコン側(録音ソフト)の録音音量はなるべく小さくする。
 パソコン内部のノイズを拾わないようにするためです。ただし、このノイズは後処理で比較的除去しやすいノイズなので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

④静かな部屋、反響しにくい部屋で録音する。
 生活音や周囲の音が入らないようにしましょう。反響しやすい部屋(物の少ない部屋)では、声が反響してしまいます。そのような際は、音を吸収しやすい素材のある部屋で録音しましょう。

→クローゼットの中で録音、壁に毛布や布団を掛ける、車の中で録音する、カーテンに向かって歌う、録音スタジオを借りる、、、、などなど。

⑤ポップガードを使おう。
 そもそもポップガードは感度の高いコンデンサマイクのためのもので、ダイナミックマイクには必要ない(というか内蔵されてる)のですが、マイクとの距離を一定に保つ(近づきすぎない)ようにできることと、ポップノイズを少しでも緩和してくれるので、出来れば使った方がいいです。

⑥録音前には歯を磨こう。
 リップノイズ(ペチャペチャ音)対策です。口の中が汚れていたり、水分が足りてないと、リップノイズが出やすくなります(オイラの経験則です)。それ以前に、口の中に固形物が残っていると、息吸ったときに吸いこんじゃって、めっちゃむせることがあります(オイラはありましたw)。

⑦マイクの向き、位置にも注意しよう。
 マイク位置がわるいと歌う時に息が吹きかかってしまいます。せっかくポップガードをつけても、拾いやすい位置にマイクがあると台無しですからね。歌いながら、マイク位置や角度を変えてみて、自分にあう位置をつかみましょう。

⑧なるべくフルコーラスで録音しよう。
 分割録音でもOKですし、コーラスや輪唱部分などは別撮りするしかありませんが、メインパートはなるべくフルコーラスで一本撮りしたほうが、歌い方がかわらないのでお勧めです。分割録音していると、最初と最後で歌い方や雰囲気が変わってしまうことがあります。完全に歌い方が固定していれば、分割でも全然OKですが、なるべくフルコーラスで録音して、歌詞間違いや歌い直しは、その部分だけすぐ撮り直す、というのがベストだとおもいます。

⑨録音設定は適切ですか?
 録音ソフトの設定になりますが、基本的には以下の通りです。

録音音源:モノラル(ステレオの必要はありません)。

サンプルレート:44.1kHz(48kHzでもいいですが、44.1が扱いやすいです)。

ビット深度:24bit以上。

 ソフト、インターフェースによって、対応できる設定に制限がある場合がありますが、最低限、上記の設定があれば大丈夫です。

(3)さあ録音だ!
 上記のポイントに注意しながら録音しましょう。できたら以下の点を再確認して、MIX師に音源を渡しましょう。

⑨渡す音源は、必ず自分で聞いてみる。
 意外とあるのが歌詞間違い。MIX師では初見曲をMIXする場合があるので、歌詞間違いまでチェックできません。必ず自分で聞いて、確認して下さい。音割れ、ノイズなど、音質に問題がないかどうか。歌い方も含めて、自分で満足できるものになっているか、よく聞いてください。オケを一緒に録音しちゃってないですよね? 必要なのはボーカル音源なので、オケは別々に音源をもらわないとMIXできませんので、注意してくださいネ♪

⑩音源は全部そろってますか?
 メインパート、コーラスパート、合いの手、セリフなど。必要な音源は全て録音できたか、MIX師に渡す前に、確認しましょう。コラボ企画の場合は、パート割表なども忘れないように。

⑪音源の渡し方って?
 スカイプでの音源渡しもいいですが、相手のいない時間帯で音源は渡せないので、そういう時はアップローダーが便利です。アップローダーのサイトはたくさんあるので、ちょっと探せばすぐ見つかります。サイトによっては容量の制限もありますが、GB単位のファイルも扱えるところもありますので、必要に応じて使い分けてもいですね。基本的な使い方は、ファイルをアップロードし、ダウンロードURLを相手に連絡、相手はダウンロード専用サイトから、ファイルを受け取る、という流れです。パスワードや保存期間も設定できます。



 以上です。何度かMIX師とやり取りしていると、音源について話が出る場合もありますが、上記はあくまでおいらの場合の話です。すべてのMIX師さんがそうというわけではありませんし、おいらの経験則に基づくものなので、ちょっと違う場合があるかもしれませんので、あくまで参考として読んでいただければと思います。

 繰り返すうちに、自分なりのやり方、コツをつかんでいけると思います。
 
 それでは、がんばってください!!